AIに悩みを相談するだけで十分?|人に話すカウンセリングとの違い

最近では、悩みをAIに相談する人も珍しくなくなりました。

ChatGPTなどのAIに、
「ちょっと話を聞いて」
と入力すれば、いつでも返事をしてくれます。

夜中でもいい。
同じ話を何度してもいい。
人には言いにくいことでも書きやすい。
しかも、多くの場合ほとんど費用はかかりません。

そう考えると、
「もうカウンセラーに話さなくても、AIで十分なんじゃない?」
と思うのは、かなり自然なことだと思います。

そして僕は、
AIに悩みを相談すること自体は、悪いことだとは思っていません。
むしろ、使い方によっては自分の気持ちを整理するための便利な道具になります。

ただし、
AIに話すことと、人に話すことは、まったく同じではありません。
どちらが優れているというより、それぞれに向いていることがあります。

AIに相談するメリットはたくさんあります

まず、AIの良いところから考えてみましょう。

いつでも話せる

人に相談する場合には、予定を合わせたり、予約したりする必要があります。

AIなら、夜中でも早朝でも、
「今ちょっと聞いてほしい」
と思った瞬間に話せます。

人には言いにくいことも書きやすい

「こんなことを言ったらどう思われるだろう」
という心配が少ないのもAIの特徴です。

誰にも言ったことがない気持ちを、まず文章にしてみる。
それだけで自分の考えが少し整理できることもあります。

何度でも同じことを話せる

同じことで何度も悩んでいると、
「またこの話をしたら迷惑かな」
と思うことがあります。

AIなら、その心配はほとんどありません。
何度でも聞けます。

考えを整理するのが得意

「今の気持ちを整理して」
「考えられる選択肢を出して」
「私は何に悩んでいるように見える?」
そんな使い方もできます。

実際、生成AIをメンタルヘルス支援に活用する研究も進んでおり、一定の可能性が示されています。

だから、
「AIに相談するなんて意味がない」
とは僕は思いません。

では、AIだけで十分なのでしょうか

ここからが大切です。

AIは、あなたが入力した言葉をもとに返事をします。

でも、人と直接話しているときには、言葉以外にもたくさんの情報があります。

話し始めるまでの沈黙。
急に声が小さくなる。
ある話題になると表情が変わる。
「大丈夫です」と言いながら涙が出る。
言おうとして、やっぱりやめる。

そして、
自分でも気づいていなかったことを、話している途中で初めて口にする。

人と人との対話では、そういうことが起こります。

これは単に「AIには心がないから」という話ではありません。

文字で自分の考えを整理することと、誰かを目の前にして自分の気持ちを話すことは、そもそも体験が違う。
僕はそこが大きな違いだと考えています。

AIは、とても納得できる答えを返すことがあります

AIに相談すると、
「そう、それが言いたかった」
と思うような返事が返ってくることがあります。

これはAIの大きな長所です。

ただ、注意したいこともあります。

AIの回答が、
必ず正しいとは限りません。

また、相談者の考えに沿うような返答が続くことで、自分の考えを別の角度から見直す機会が少なくなる可能性もあります。

だから、特に大きな決断をするときには、
AIがそう言ったから
だけで決めるのではなく、他の情報や人の意見も含めて考えることが大切です。

医療や法律など専門的な判断が必要なことについても、それぞれの専門家へ確認してください。

AIに向いている相談、人に話してみてもいい相談

明確な境界線があるわけではありません。

でも、たとえば、
「頭の中を整理したい」
「考えられる選択肢を並べたい」
「人に話す前に文章にしてみたい」
というときには、AIはかなり便利です。

一方、
「AIに何度相談しても同じことを考えてしまう」
「答えは分かっているのに決められない」
「誰かに本当の気持ちを聞いてほしい」
「文章には書けるけれど、人に話そうとすると涙が出る」
「自分でも何がつらいのか分からない」
というときには、

一度、人に話してみる
という選択肢もあります。

AIをやめる必要はありません。

AIにも話す。人にも話す。
それでもいいのです。

AIに何度も同じ相談をしているなら

同じことをAIに何度も聞いている。
回答を読むと一度は安心する。
でも、しばらくするとまた不安になって、同じような質問をする。
そんなこともあるかもしれません。

その場合、
「AIへの相談がダメ」
なのではなく、
自分は答えを探しているのか、それとも誰かに気持ちを受け止めてもらいたいのか
を一度考えてみてもいいと思います。

すぐに答えが出なくても構いません。

人に話そうとすると涙が出るなら

AIにはいくらでも書けるのに、
誰かに話そうとした途端、涙が出る。
そんな人もいます。

それは恥ずかしいことではありません。

こころ調査室では、泣いてしまっても、言葉が止まってしまっても構いません。

このことについては、
話そうとすると涙が出る人へ|カウンセリングは泣いてもいい場所です
でも詳しく書いています。

「でも、カウンセリングを受けるほどじゃない」と思ったら

AIには相談している。
でも、人に相談するほど深刻ではない。
そう思う人もいるでしょう。

カウンセリングを受けるために、
「これくらい深刻でなければならない」
という基準はありません。

AIで十分なら、それでもいい。
友人に話して楽になるなら、それでもいい。

そして、
「一度、人にも話してみたい」
と思ったなら、カウンセリングという選択肢もあります。

このことについては、
「カウンセリングを受けるほどじゃない」と思っているあなたへ|相談する目安は?
という記事で詳しく書いています。

AIか、人か。どちらか一つに決めなくていい

AIは便利です。

僕自身、AIそのものを否定するつもりはありません。

考えを整理したり、情報を集めたり、誰にも言えないことを最初に言葉にしてみたり。
そういう使い方は十分ありだと思います。

でも、
AIに話すことで整理できることと、人に話すことで初めて見えてくることは、同じとは限りません。

だから、
AIかカウンセリングか。
どちらか一つを選ぶ必要もありません。

AIに話してみる。
それでも少し引っかかる。
そのときに、人にも話してみる。
それくらいでいいと思います。

こころ調査室では、初回60分のカウンセリングを無料で行っています。

名古屋市・日進市を中心とした近郊への出張・訪問型なので、カウンセリングルームへ出向く必要もありません。

一度話してみて、
「AIに相談する方が自分には合っている」
と思ったなら、それでも構いません。
無理に継続をおすすめすることもありません。

AIでも、人でも、自分が少し話しやすいところから始めてみる。
その選択肢の一つとして、こころ調査室を使ってください。

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matumotoiyashi
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